脳の仕組みを理解する上で、まずは基本的な構造の部分について説明します。
脳は「大脳」、「脳幹」、「小脳」の3つの構造に分類されます。
大脳の働き
大脳は人間の脳の最も多くの面積を占め、重要度は一番高いと言えます。
主に人間の知性を司る機能を持っており、記憶、思考力、知覚、計算、感情などの働きを制御しています。
大脳の折りたたまれたシワは、大脳の面積を大きくするために機能しており、シワは知性と大きく関連していると思わ
れています。
脳幹の働き
脳幹は神経中枢と繋がっている部分で、体を動かしたり、血圧や呼吸・睡眠等の機能を管理するいわば「生命を維持する上で欠かせない部分」です。
運動神経なんかもこの脳幹がどれだけ優秀な働きをしているか?によると思われ、人間を動かすための司令塔的な役割の部位です。
小脳の働き
小脳は大脳の後ろあたりにある小さな脳です。
知覚と運動を統合する機能を持ちます。
アルツハイマー病などで大脳の機能に支障が出た時、小脳がその代替機能を持っていることが分かってきています。
いわば、小脳は大脳のバックアップとしての役割を持っているのかもしれません。
脳のネットワークを構築するニューロンとは
補足となりますが、脳のネットワークを構築する「ニューロン」についてもお伝えします。
ニューロンとは、脳の神経細胞です。
脳には約1000億個の神経細胞「ニューロン」が存在します。
ニューロン同士は互いにネットワークを形成しており、情報伝達のやり取りを行っています。
ニューロン同士の情報伝達は、電気信号を通して行われています。
最後に
基本的知識として、脳を構成する3つの要素についてお伝えしました。
脳には様々な機能があり、しかし人間は脳の働きをほんの一部しか解明していません。
脳科学の世界は奥が深いのです。
次の記事から、人間が分かっている範囲で、より詳細な脳の機能や仕組みについてお伝えしていきたいと思います。