★ダイヤモンドで出来た星、その名を「かに座55e」
地球から40光年先の位置にダイヤモンドで出来た星が存在します。
その星は、かに座で55番目の惑星であるということから、「かに座55e」といいます。
アメリカのイェール大学とフランスの天体物理学研究機関が発見したこの星は、 半径が地球の約2倍、質量に関しては地球の約8倍もあります。
星の表面は摂氏約2150度の高温になっており、 黒鉛とダイヤモンド(ほかに鉄やシリコンなど)でできています。
この星の1年間は短く、たったの18時間で終わります。
地球は365日かけて太陽の周りを回りますが、かに座55eは地球よりはるかに高速で恒星の周りを走っているようですね。
この星は天の川銀河と同じ、約110億歳程度で、地球よりも2倍近く年上です。
そして、最大の特徴は、質量の3分の1がダイヤモンドでできており、これがなんと地球の3倍なんだそうです。
イェール大学の物理・天文学の博士、ニック・ マドゥスダンはこう語っています
「この惑星には、表面のすぐ下に、グラファイトとダイヤモンドを含む薄い層があります。さらにその下には、惑星の半径の約3分の1にも及ぶ非常に密度の濃い層があり、ほとんどダイヤモンドのみで構成されています。地球上でも見られるダイヤモンドにだいたい近いものですが、純度は非常に高いと思われます」
★この超巨大ダイヤモンド、いったいどれくらいの価値があるのか?
地球3個分の超巨大ダイヤモンドですが、いったいどれくらいの価値があるんでしょうか?
現在の相場から、以下の条件で算出してみました。
1カラットのダイヤモンド:100万
1カラットの大きさ:直径6.5ミリ
地球の直径:12,742km
まず、直径1kmが何カラットになるか調べます。
直径1kmは100万ミリ
これをカラット単位で計算すると、直径1kmあたり、約150000カラット
地球の直径は12,742kmなので、12,742×150000=1960307694カラット
ダイヤモンド星は地球3分のダイヤモンドがあるので、1960307694カラット×3=5880923082カラット
1カラットあたり、100万円の価値があるので、5880923082カラット×1000000=5880923082000000円
つまり、ダイヤモンド星「かに座55e」の価値は、5900兆円ということになります。
物凄いですね。しかし行くのも持って帰るのもかなり大変そうです。
ダイヤモンド星からダイヤモンドが採取できるのは、まだ当分先になることでしょう。