★太陽の核融合
太陽のエネルギーと原発のエネルギー・・・
ともに核エネルギーを使って生み出されたエネルギーですが、それぞれどのような仕組みで動き、どれほどの差があるんでしょうか?
今回はそんな疑問について、解説していきたいと思います。
太陽の巨大な熱エネルギーは、核融合によって発生しています。
核融合は水素4個がまとまり、ヘリウム1個に融合されると、その融合の際にエネルギーが発生されます。
太陽は大量に保有している水素で核融合を生み出し、常にエネルギーを発生させています。
そしてその核融合のエネルギーは火薬の10万倍以上のエネルギーを持っています。
では水素がなくなったら核融合は終わってしまうのか?
答えはYESです。
太陽が保有している全ての水素を使い切ったとき、太陽エネルギーはなくなります。
従ってその瞬間、地球は極寒の星となるため生命は絶滅します。
ただ、安心してください。
太陽のエネルギーがなくなるのはあと50億年程先のことなので、当分は心配いりません。
★原子炉の核分裂
原子力発電では、多いな原子炉が分裂する際に発生するエネルギーを使っています。
原子力発電では、ウラン235という原子核が使われており、ウラン235に中性子を1個あてるとウラン235は 2個の原子核に核分裂し、このときエネルギーが発生されます。
この発生したエネルギーで水を熱し、水蒸気を作り、発電機を回すというのが原子力発電の仕組みです。
どのくらいのエネルギー量なのかというと、ウラン235の1グラムで、石炭3トン、石油2000リットル分のエネルギーです。
1回の核分裂では大体200MeVほどのエネルギーですが、核分裂全体では
莫大なエネルギー量となります。
ちなみに補足ですが、ウラン235は陽子約90個、中性子約145個ほどから成ります。
合わせた数が235個のため、ウラン235という名前が付いたようです。
ウラン235は超新星爆発の際に作られます。また、核融合で使われる水素はビッグバンのときに生まれたものです。
ともに、宇宙が作ったものなのです。